物価高騰による厳しい経営環境が続く中、賃金引上げと生産性向上、人材育成等の課題が企業につきつけられています。
この番組では、毎回、県内企業のトップがご出演いただき、持続的な賃上げや生産性向上等についての取り組みに迫ります。
事業発展へのヒントを見つけてください。
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宇田川修一(BSSアナウンサー) |
2025年08月25日(月)
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ご出演
境港市にある水産加工会社、「アジフライカンパニー」として知られる
角屋食品の代表取締役、角谷直樹さん。
境港市出身の46歳。農学博士、経営学修士。
「賃上げ」はその原資をいかに確保していくかが避けて通れない課題。
家庭用アジフライは価格転嫁しづらい商品。
価格が高すぎると買い控えがおこるので、そのラインを下回る必要あり。
その中で、家庭用アジフライの価格をどう上げるか。
数年まえから人気キャラクター「すみっコぐらし」とコラボ商品をつくっている。
ファンに浸透。キャラクターの力は大きい。
今までは、通販限定だったが、スーパーでも売れるようにしたい。
既存の市場を堀り、どう利益率を高めていくかという取り組みです。
一方で新しい市場に出ていく。
飲食店などの業務用だ。飲食店は、揚げる、添え物をつけるなど付加価値をつけて販売する。
1皿の価格について概念はあいまいで、県内なら800円のところ、東京なら1500円になるかもしれない。
さらに大切にしてきた強みがある。
パン粉を手作業でつけることで実現できるザクザク感がある。あたかも店舗で揚げたような手作り感が満載。
先代の時から手作りでやってきた。この強みをどう活かしていくか。
常に競合があるなか、角屋のアジフライを選んでもらうためにはどうしたらいいか考え続けている。
【学びの必要性】
変らないといけないという気づきにも知識が必要。
利益率が下がった時、利益率を算出するのも知識。家庭用、業務用市場を分けて、ターゲットを決めて、
そこの客に届けるためにマーケティングの力が必要。知識があるからこそ、議論ができる。
利益を創出するためにコストを下げる。そのために補助金は有用。
補助金をうまく活用して企業体力を下げないようにする。
倒産する会社は増えるが、参入する企業は減っていく。これでは、地域社会を永続は危うい。
地域社会を永続していくためには各社が稼ぐ力を身に着けることが必要。
知識を共有し、スクラムを組み、ともに学ぶことが必要。
もう一度、聴きたい方はradiko、podcastで!