
このほど、カメムシの仲間「キタミズカメムシ」の新種が、米子水鳥公園で発見されました。
しかも、見つけたのは高校生です。
金田直人さん17歳、米子白鳳高校に通う高校生です。
水鳥公園で昆虫の調査を行っていて、去年7月に見つけた虫が、研究者も驚く大発見となりました。
金田直人さん「葦の根っこが見えていると思うんですけど、このあたりを夏に歩いてきて、踏み出すとぴょこぴょこ逃げていくんですよね。
それを網でがばっと掬い取る感じで捕まえました。」
金田さんが見つけたのは、キタミズカメムシ。カメムシの仲間で、水面で暮らしている体長わずか3ミリほどの小さな虫です。
これまで、鳥取県で発見されたことはなく、それだけでも驚きですが、捕まえた8個体のうち1個体に羽が生えているのが
見つかったのです。羽のあるキタミズカメムシの発見は、国内では初です。
金田直人さん「顕微鏡をのぞいたときは、羽が生えているのが見つかって、本当にドキドキと心臓が早鐘を打って、
落ち着くのに時間がかかったんですけど、自分が初めての発見をできたのはとってもうれしかったです。」
子どものころから昆虫が大好きで、小学3年の時、水鳥公園の生き物や自然環境を学ぶクラブに入った金田さん。
以来ずっと、生き物と向き合ってきました。
米子水鳥公園・桐原佳介さん「いつも最前列に陣取って、積極的な子でした。すばらしい発見だし、
水鳥公園としても誇らしく思っています。」
虫の魅力にとりつかれ、昆虫採集から標本づくりもお手のものの金田さん。将来の夢は?
金田直人さん「自然の中に暮らす生き物が大好きなんです。将来お仕事を探す上でも、
自然にかかわっていける仕事に就けたらうれしいなと思っています。」
さらなる発見が期待される高校生昆虫博士!今後の研究に注目です。