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「マイワシ」記録的豊漁で激安に 一時は水揚げ「0」の時期も…なぜ?
2022年03月31日 18時08分
値上げの春に家計が苦しむ中、突然「激安」になるうれしい食べ物も登場しています。

土江諒 記者
「私は今農産物の直売所にいます。その中でもひと際目立っているのがこちら、マイワシです。しかもお値段が超お得なんです」

鳥取県日吉津村にある農産物直売所。
1パックに境港産の大きなマイワシが5匹も入ってお値段なんと280円(税込)です。
店員が次々と商品を補充していきますが、並んだ先から激安のイワシは次々と売れて行きます。
イワシ1匹でも下処理してくれるこの店ではこの日、およそ700匹のマイワシが完売しました。

お客さん
「最近よく食べているんですよ、おいしいので。家族がもうイワシはいいわって言うくらい」

アスパル鮮魚店 山本八郎 店長
「連日境港で大漁旗があがるくらいイワシの豊漁が続いていて、イワシの値段も下がっているので、ぜひお客さんに食べてもらいたいと思って、大量に仕入れて、大量に並べています」

食品の値上げが相次ぐ中、イワシはまさに救世主。
鳥取県境港市の境港では今、マイワシが連日大量に水揚げされています。
今年1月から3月31日までのマイワシ水揚げの累計は1万8016トン。これは去年の同じ時期に比べて約5倍という豊漁です。

実は境港はかつて、日本で有数のマイワシ漁獲量を誇りました。
1989年には過去最大となる年間およそ56万トン。5年連続で水揚げ日本一を記録したりもしましたが、その後イワシは突然獲れなくなり、2001年からは2年連続で水揚げ「0トン」に。

しかし、一転して近年は増加傾向。何が起きているのでしょうか。

鳥取県水産試験場 徳安理敬 研究員
「資源量が近年増加傾向にあります。親魚がどんどん増えてきて、子もいい感じに再生産されている状態になってきています」

資源量とは、卵を産む親魚の数と、成長し特定の魚群に加わった魚の数を合わせたもの。長年低迷を続けていた その「資源量」が近年増えたことで、マイワシの個体数が増えたというわけです。

安くておいしい「マイワシ」。境港での水揚げは、今年の秋頃まで続く見込みで、山陰の食卓での大活躍が期待されています。