
コロナ禍の中、鳥取県米子市の、とり料理専門店が名物メニューのオンライン販売を始めたところ、全国から注文が入るようになりました。その理由とは…
卵と絡めたご飯を、パラパラになるまでとにかく炒めに炒めていきます。
そのご飯の上にピリリとスパイシーなドライカレーをたっぷりと…。
創業54年。鳥取米子市にある、とり料理専門店「さんぽう」の名物メニュー「ドライカレー」です。
土江 諒 記者
「最初は少しピリッとするんですが、そのあと野菜の甘みがじわっと出てきて、このパラパラのご飯と絡まって最高です」
しかしこの人気店もコロナの影響で売り上げは激減。
起爆剤になればと2021年10月、「ドライカレー」のオンライン販売を始めました。
すると、あることがきっかけで全国から注文が舞い込み始めたと言います。
さんぽう 洋谷 純さん
「ドラマーの横田誓哉さんが、ツイートしていただいて、ファンの方にも知っていただくことになりました」
BLACK BOTTOM BRASS BANDに所属する米子市出身のドラマー横田誓哉さん。「ゆず」など多くのアーティストのドラムを担当してきました。
ドラマー 横田誓哉さん(米子市出身)
「あの味、そしてあの店の雰囲気、そしてあの店長さんの雰囲気、全てが好きなので、僕にとって全国で一番好きなお店です」
「さんぽう」の大ファンという横田さん。高校時代、ある人物とよく来ていたと言います。
ドラマー 横田誓哉さん(米子市出身)
「吹奏楽部で一緒だったんですが、吹奏楽の演奏会の後に行ったりだとか、普通に一緒に食べに行ったりもしていました」
横田さんが高校時代に一緒に来店していたというお相手は、Official髭男dismのボーカル藤原聡さん。2人は高校の同級生で、同じ吹奏楽部に所属していました。
ドラマー 横田誓哉さん
「(藤原さんとは)今もよく会いますが、さんぽうさんの味もう1回食べたいねっていうことを話しています」
横田さんは米子に帰省する度、必ず「さんぽう」に顔を出していたと言いますが、コロナ禍で帰省することも減り、来店する頻度も減ってしまいました。
店でも宴会などが減り、客足が激減。厳しい状況の打開策、それがオンライン販売でした。
さんぽう 洋谷 純さん
「お客さんから、県外にいる息子さんやご家族にドライカレーを送ってやりたいけど何か良い方法ない?って聞かれたんです。オンラインでやろうよと、娘とか姪とかが仕掛けてくれました」
横田さんのSNS効果もあって今は県外からも注文が入るほか、地元からは一度に180人前の注文が入ることもあったとのこと。
コロナ禍でも名物のドライカレーが、全国のファンの舌をうならせています。