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深刻「生理の貧困」 山陰の支援取り組みは
2021年04月08日 21時09分
コロナ禍の中、経済的理由などで生理用品を十分に入手できないいわゆる「生理の貧困」が全国的な問題となっています。
こうしたなか女性を支援する取り組みが山陰でも始まっています。

(リポート)小崎純佳
「1袋数百円で売られている生理用品。ですが、生涯で生理用品にかかる金額は、50万円以上とも言われています。こうした中、いま問題となっているのが、生理の貧困です。」

生理に関する啓発などに取り組む団体「#みんなの生理」が、今年2月から3月に行った調査で、驚くべき実態が明らかになりました。
およそ670人の学生を対象に行われた調査で、5人に1人、実に2割の学生が「金銭的理由で生理用品を買うのに苦労した」と回答したのです。

また、こんな声もあったといいます。

#みんなの生理  福井 みのり 共同代表
「自由記述の方で寄せられた声では、『経済的に厳しい時には、ナプキンを変える頻度を減らして1日に2回だけしか変えない』といった声や、『毎回トイレットペーパーを使って節約するようにしている』といった声も聞かれた。」

生理の貧困がクローズアップされるきっかけとなったのが、新型コロナです。

#みんなの生理 福井みのり 共同代表
「新型コロナが直接的に影響したというよりも、それまでに存在していた状況が新型コロナによる経済状況の悪化などによって、さらに深刻化したと捉えている。」

こうした状況を受けて、政府が支援に動き始めました。

坂本哲志 一億総活躍担当相
「生理用品の提供を行う場合についても補助の対象にすることにしました。」

支援の取り組みは山陰の自治体でも。
鳥取県米子市では、今月から防災備蓄用の生理用品を無料で配布する取り組みを始めました。

米子市福祉課 長尾理恵さん
「ただ、生理用品を配布するだけでなく、それぞれ背景にある困りごとをキャッチできるひとつのきっかけ作りで、必要な方に支援が届くように願いも込めて取り組みを始めた。


配布の方法も工夫しました。
市役所窓口など市内4か所で受け取れますが、女子トイレに設置された専用のカードを見せたり、窓口にある掲示カードを指差したりするだけで、意思を表明できる体制を整えています。

深刻化する「生理の貧困」。
理解や支援の広がりが期待されています。