第629回 山陰放送番組審議会 2022年3月3日
<議題>
開催日時 2022年3月3日(木)
■場所 BSS山陰放送 大会議室 (リモートによる会議)
■テレビ自社制作番組
第31回JNN企画大賞 「未来をつくる島ホテル」
放送日時 1月15日(土)16:00~16:54
<委員の主な意見>
・ホテルから見える海の映像の美しさに圧倒された。青い海を船がゆっくり進んでいく姿がまるで動く絵のようだと思った。
・旅行者の方、島民の方、ホテルスタッフの方々の言葉が一つ一つ素晴らしかった。景色が言葉を紡いでいるのかと思った。
・皆さんが作られた言葉でなく、具体的な言葉として熱く語っていらっしゃったことに大変感動した。
・番組全体に人間関係の温かさが流れていて、それが心地よかった。
・ホテルの魅力にとどまらず、島や人の魅力を全国に発信するという非常に良い番組だった。
・江藤アナウンサーのナレーションが番組の雰囲気とよく合っていた。ナレーションの間が映像の美しさの余韻を感じさせるという感じで、とても効果的だった。
・Iターンで来島し、生き生きと働くスタッフの方々の様子は頼もしく、好ましく、特にクリンネスチームの方の「旅の舞台の演出家」という表現や、表情から島で働く誇りが伝わってきた。
・いつかここへ行ってみようと思う人や、前向きに何かに取り組んでみようと思う人が増えたのではないだろうか。そこに身を置く自分を想像してしまう番組に仕上がっていた。
・「挑戦していくプロセスをまとめていくことが、今の地方創出の流れにとって価値あることだ」というそのプロセスを、しっかりと伝えた番組だった。
・このホテルはお見えになれらた方々と島に住む人達のつながりの拠点だ、
ということがよく表現された番組だった。
・松本潤さんとの11年ぶりの再会がスパイスとしてとても効いていて、味わい深い会話だった。
・ホテルができるまで密着し、スタッフや島民の声がきちんと聞けているため、松本潤さんの登場がはたして必要なのか、と思ったが、松本潤さんの様々な姿から、ホテルや島の素晴らしさが分かって結局は良かったと思った。
・このホテルになぜ町の予算の半分もの額が費やされたのかが知りたかった。青山社長の「ホテルが転んだら町が転ぶ」という危機感も納得できるものになったのではないか。
・松本潤さんがもっと早いタイミングから出て来て欲しかった。
・後半は、1泊2日の限られた時間で撮影された場面を使うしかないという制約から来る「余剰感」「不足感」を感じた。
・ホテルがジオパークの拠点施設であるという特色が、松本潤さんを通じでもっと伝わるような構成が欲しかった。
・離島の地方創生のあり方としてのホテルだったと思うので、その意義のアピールが少なかったと思う。インタビュー相手がIターン者に偏りすぎている点が気になった。住民の声もあればよかった。
・ジオパークの知識も盛り込んで欲しかった。あの客室の窓から見える景色はカルデラの中を見ていることは紹介して欲しかった。
【出席委員】
出委員長 上田恭己
委員 安喰哲哉
委員 角谷陽子
委員 長岡秀樹
委員 山口美紀
【書面による出席】
副委員長 足立珠希
副委員長 木村隆之
委員 尾﨑米厚