第603回 山陰放送番組審議会 2018年10月11日

<議題>
TBSを中心とするネット番組
<委員の主な意見>
* 『TBSの番組全般に関して』フィクションを含め、世の中で起こっていることを伝えて考えてもらうというトーンで統一されており、軸がぶれず、好ましい。安定感がある番組が多い。
* 『ニュース全般に関して』他局と同じ内容ではなく、TBSらしさをどう出して行くかを考えてほしい。犯罪シーンを頭に刷り込まれるほど放送する必要は無いと思う。どこの局も同じようなことしか言っていないことがあり、一方向に引っ張られる気がするので、恐ろしさを感じることもある。一方的な意見だけではなく、反対の意見も聞きたい。誠実に真実を伝えることに徹して欲しい。
* 『NEWS23』その日のニュースのうち、大事なものを、背景や過去の事例も含めて客観的に伝えようという、ジャーナリズムの基本を大事にした番組だと思う。落ち着いて自分なりに考えられるニュースは他にない。現場の報告だけではなくメカニズムに迫る報道を続けてほしい。
* 『報道特集』TBSが継続して医療や教育現場への取材に力を入れているからできる内容が多く、大変評価できる。引き続き取材を継続して節目では、それを放送して欲しい。一方で、独自の取材データが乏しい回では内容が期待はずれとなることもあった。
* 『あさチャン』夏目アナ以外の出演者も活躍されるようになり、1年前に比べて雰囲気が明るくなった。
* 『この世界の片隅に』音楽も配役も素晴らしかった。ドラマとしては面白かったがアニメと比べてしまうので、映像にリアリティがあればあるほど、フィクションであることを意識してしまった。また、3ヵ月の連続ドラマにしたため、アニメに比べると冗長な感じとなった。
* 『義母と私のブルース』すぐれた俳優がこれまでにない役を演じて新鮮だった。親子のドタバタを静かに描いた点が新しかった。
* 『ブラックペアン』山陰ネタが出ていて地元人として興味がそそられた。
* 『マツコの知らない世界』素人の魅力と、マツコのしきりに頼っている面が大きいのか、当たり外れが大きい。そろそろ切り口を変えても良いと思う。
* 『ペコジャニ∞』とても面白かったのに最終回が知らないうちに来ていて残念だったという意見をよく聞いた。
* 『プレバト!!』浜田雅功さんの目上の人に対する言動がひどく、見ていて不愉快になる時があった。
* 『ゲンバビト』新しいタイプの優れたドキュメンタリーだと思う。ことさら盛り上げるわけでもなく、淡々と映像が慣れているのに、現場で汗を流す人々の技術と、その内面を理解できてしまう作り方が凄い。
【出席委員】
委員長 原田美穂子
副委員長 木村隆之
委員 尾原 司
委員 福本宗嗣
【書面による出席】
委員 足立珠希

