第573回 山陰放送番組審議会 2015年9月5日
<議題>
テレビ自社制作番組
終戦70年記念特別番組「許し難きを許す~228の嘆願書に込めた思い~」
放送日時 7月20日(月)14:55~15:50
<委員の主な意見>
* 郷土の平和活動を続けた人物を丹念に取材し、戦争が招く憎悪の悲惨さを後世に伝える意義深い番組だった。
* 平和を願う莞蕾やキリノ大統領の思いがよく伝わってきた。特赦がかなった後も平和のために尽力し続ける莞蕾の生き様に感銘を受けた。
* 莞蕾の肉声テープや関係者の証言インタビューなどから様々な立場の人の思いが丁寧に汲み取られていた。
* 莞蕾の家族を犠牲にしながらの活動に対する家族の複雑な思いも垣間見られ、単なる美談でない重みが感じられた。
* 何がキリノ大統領の心を動かし特赦を出すきっかけとなったのか、莞蕾の嘆願書がどれだけの役割を果たしたのか、やや分かり難かった。
* 特赦がフィリピン国内でどう受け止められたのか、フィリピンの方が日本に対してどのような感情を抱いているのか、もっと知りたかった。
* 背景となる当時の日本とフィリピンの社会情勢について説明が欲しかった。
【出席委員】
委員長 上田恭己
副委員長 花木啓一
委員 足立珠希
委員 勝部真一
委員 木村隆之
委員 野本瑠美
委員 原田美穂子
【書面による出席】
委員 浅野裕好