伊藤 ユキ子
いとう ゆきこ
写真
プロフィール

What' New

アーカイブ

検索

風神雷神図屏風

2015年11月17日

3週間ほど前、京都国立博物館で開催中の「琳派 京(みやこ)を彩る」
という展覧会に出かけてきました。
なにしろ、美術の教科書でもおなじみの「風神雷神図屏風」の
3対そろい踏みが観られるという、滅多にない機会なのですから。
それも期間中の10日ほどに限ってのこと。
長い長い行列もなんのその、しっかりと鑑賞してきました。

3対とは、江戸初期のものと見られる、俵屋宗達作のものに、
100年余りのち、それを忠実に模写した尾形光琳作のもの、
そして、そのまた100年余後、光琳作を模写した酒井抱一(ほういつ)のもの。
少なくとも200年以上にわたる感動の連鎖があったわけですよね。
その熱い渦の中に立ってみたいと思ったのです。

3対はコの字型に展示されていました。
遠く離れて見比べようと試みたのですが、人垣でとてもとても...。

音声ガイドによれば、俵屋宗達という人物、謎に満ちているのだといいます。
ここまでよく足跡が消せたと思うくらい資料がないのですって。
どんな生い立ちで、絵はどのように学んだのでしょう?
ともあれ、代表作のひとつ「風神雷神図屏風」。
ユーモラスな神のお顔や、空中に漂う浮遊感などに、
いかにも楽しげに、のびやかに絵筆を運ぶ宗達を想像しました。
光琳、抱一と時代を経るにつれ、
それが良くも悪くもまとまりを成していくように感じたのですが...、さて。

作品をじっくり観ようとするあまり、ガラスにおでこをぶつけること1度、
音声ガイドに「あ、そう」とか「へえ」なんて、声を出して反応してしまうこと度々。
「観た!」というどっしりとした満足感が得られた展覧会、
思い切って出かけてよかったと思いましたね。





  • チェック